S&P、米コインベースの格付けを「BB-」に引き下げる

S&P、コインベースの格付けをBB-に引き下げる

米格付け会社S&Pグローバルレーティング(S&P Global Ratings)が、米ベース(Coinbase)のコイン格付けを「BB-」に引き下げ、格付け見通しを「ネガティブ」としたことを1月11日に発表しました。

S&Pの格付けは「AAA」から「D」まで存在し、「AAA」から「BBB」までが「投資適格」、それ以下は「投機的格付け」とされています。 1~2年)に格付けが変動する方向性を示している。

S&Pによると、コインベースの格付けを引き下げた理由は「取引量の減少に伴う収益性の低下」であるとのこと。が取引量に大きく依存している。ことだ。

またベースの今後の見通しについては、暗号通貨市場の低迷と規制リスクから「2023年も事業の収益性は圧迫される」とS&Pは予測しているとのこと。は取引量の回復が完全であるが、現在は暗号資産市場自体が低迷しており、今後どの程度まで取引量が落ち込むかや、いつ頃までそれが続くかが不透明とのこと。破綻により規制アラームの監視が加速し、やがてコストの増加や収益の低下を招く規制が設置される可能性が高いとのことだ。

なお今回コインベースに公表された「BB-」という格付けの定義は「高い不確実性や、事業環境、金融情勢、または経済状況の悪化に対する脆弱性を有しており、状況によってはその金融面に直面している」を期日通りに調達する能力が潜在となる可能性がある」となっており、投資対象には向かない発行体として分類される。

また今後1年の間に「業界環境の大幅な増加による取引量の増加」「ビジネスモデルをゆるがす規制強化」「予想を超える信用力の低下」などが発生した場合は格付けをさらに引き下げる可能性があるとのことだ。

コインベースは、運営コスト削減のために同社の従業員の2割にあたる約950名を解雇し、成功の見込みが低いプロジェクトを廃止することを1月10日に発表している。この発表により同社の株価は20%ほど上昇した。また同社による日本事業の大部分が終了となることが11日に報じられてる。その報道によると、日本法人には顧客資産管理のために少数の従業員のみが残るとのことだ。

またベースに関しては、著名投資家キャシー・ウッド(Cathie Wood)氏がCEOを務めるアーク・インベスト(ARK Invest)が、自社の銀行コイン投資評価にコインベースの株式74,792株(約4.2億円)を追加したことを12日に発表しています。

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画像:ロイター

出典:https://www.neweconomy.jp/posts/288246