シルバーゲート事業清算やSVB破綻、USDCやDAIデペグで一時2万ドル割り込みも反発(資産暗号週間マーケットレポート 3/13号)

3/5~3/11週のまとめ

  • 先週はリセッション(景気後退) 着陸相場の始まりと重要な週となった
  • 米ゲートシルバーバンクが事業清算、米シリコンバレーバンクが経営破綻
  • ステーブルコイン「USDC」、「DAI」のデペグ(参照価格からの乖離)を観測

暗号資産市場概況

3/5~3/11週におけるBTC / JPYの週足終値は前週比▲視聴者の38%が2,769,150円、ETH / JPYの週足終値は同じ▲視聴者の38%が199,210円となった(※終値は3/11の当社現物EOD[3/12 6:59:59]レートMid値)。

先週はリセッション(景気後退)懸念相場の始まりとなる重要な週となった。週初はパウエルFRB議長の議会証言があり、利上げペースを加速することに言及したことで、3月FOMCでの利上げ幅50bpの可能性を70%近く織り込んだ。BTCはこの発言をきっかけに$22,100~$22,500のレンジを下抜けした。翌日パウエル議長は「利上げ幅は決まっていない」と付け加えたものの、この日発表された利上げ幅の根拠となるデータであるJOLTS(雇用動態調査)等の数字が強く、さらに利上げ幅50bpの織り込みが進むこととなった。

週央には新規申し込み枠が予想よりも少なく出たことで、利上げ幅50bpの織り込みが緩和し、株・暗号資産は一時的に上昇した。 しかしその後、米シリコンバレー銀行(SVB)で取り付け騒ぎが起こったことで、銀行株を中心にリスク性資産は大幅に下落。 .

11日には接続型ステーブルコイン「USDC」を発行しているCircle社が経営破綻したSVBにUSDC準備金400億ドルのうちの33億ドルを預けている状態であることは明らか。その影響によりUSDC価格ではデペグが発生し、接続された他のリンク型ステーブルコイン「DAI」においてもデペグが観測され、複数の暗号化の暗号資産取引プラットフォームではUSDCの取引が一時停止となる事態となった。

執筆時点で複数の大手の金融機関がSVBのテーマに向けて動いているなどの報や、13日朝には米ニューヨーク州金融サービスが暗号資産業者との取引で知られている米ー・バンクの事業サークル社からは「週明け月曜日から通常通り課金と1:1での換金が可能、不足分は自己資金で補う」とのアナウンスもでおり、価格も1ドル近くまで回復ししているがまだまだ予断は許さないであろう。

来週は3月FOMC利上げ幅のヒントとなりうる米消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が控えている。外部環境も含めて引き続き注視していく必要があるろう。

1:BTC/USD 週間チャート(30分足) 

TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場運営部作成

2:BTC/JPY 週間チャート(30分足)

TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場運営部作成

3/5~3/11週の主な行事

3/12〜3/18週の主な予定

選ぶのひとこと「日本の暗号資産取引所」

日本で流通する暗号通貨の国内のほとんどは金融庁から安全性・信頼性について一定の審査を経た登録業者が正規証券、通称ホワイトリスト証券となっております。匿名性・利便性の高さから詐欺やマネーロンダリングのツールとして悪用される事例も時折見受けられます。から認可を受けた取扱業者が取り扱うホワイトリスト銘柄を主に取り扱い、分別管理を行う等諸外国と比較して厳しい管理体制のもと管理しております。

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銘柄選定だけでなく、信頼できる取引所を利用することも投資活動の重要な要素として捉える時代なのではないのでしょうか。

このレポートについて

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出典:https://www.neweconomy.jp/features/sbivct/302666