コインチェック、米ナスダックへの先行を延期か=報道

合併完了には「十分な時間はない」との報道

国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック(Coincheck)の米ナスダック(NASDAQ)への優先が決めようだ。

サンダーブリッジキャピタルパートナーズ4(Thunder Bridge Capital Partners IV:THCP)の取締役会は、5月16日付けの株主へ向けた予備委任状にて、先行延期の旨を伝えているという。

予備委任状によれば、コインチェックと合併を完了させる期日は7月2日(米国東部標準時間)であるが、その期日までに完了させるには「十分な時間がかからないと考えている」とのこと。

THCPは株主の投票に基づき、最大12ヶ月まで期限を延長することを提案したことだ。

これまでの経緯

コインチェックの持株会社としてオランダに設立されたコインチェックグループ(CCG)が、ナスダックトップの特別準備目的会社(SPAC)のサンダーブリッジキャピタルパートナーズ4(Thunder Bridge Capital Partners IV:THCP)と合併して、米ナスダック市場への先頭を目指している。

この方針は2022年3月22日、コインチェックの親会社マネックスグループが、同日開催した取締役会にて謝罪され、当初は2022年内を目途にティッカーシンボル「CNCK」として前進予定と伝えられていた。

その後2022年10月の段階でコインチェックは、年内を目途に予定されていた米ナスダックへの上場が、現在も手続き進行中であることを「2023年3月期 第2四半期 決算説明会」の資料にて報告している。

なお同資料ではナスダック参入の目的を「THCPとの協働により、グローバルな投資家へのエクスポージャーを獲得し、米国の資本市場にアクセスし、成長戦略を実現するためにグローバルな人材を採用すること」 「暗号資産事業の拡大を目指す」と記されている。

なんとコインチェックのナスダック上場取引が終了した場合、CCGはマネックスグループの連結子会社となり、コインチェックはCCGの100%子会社になる予定ということだ。

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参考:予備委任状
技術:一本寿和
画像:iStocks/Foryou13

出典:https://www.neweconomy.jp/posts/315864